#メンディと学ぶkintone Vol.7 ROUNDDOWN・ROUNDUP関数について

アイキャッチ
kintone
2023年09月04日

お久しぶりです、メンディです。ブログの更新がだいぶ滞ってしまいましたが、二郎は滞らずに食べていました。

またやんわりとkintoneに関する記事を投稿していきますので、少しでもみなさまのkintoneライフにお役立ちできればと思います。

それでは、しれっと前回の続きから。

前回は四捨五入をするROUND関数について学びました。
ROUND関数は実際とても便利な関数ですが、四捨五入ではなく

  • 切り捨てをしたい
  • 切り上げをしたい

そんな時ってありませんか?

それができるROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数がkintoneにはあります!早速見て行きましょう!

ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数とは?

いわゆる丸め処理を行う関数ですが、その名の通り

  • ROUNDDOWN関数は切り捨て
  • ROUNDUP関数は切り上げ

を行います。

入力方法は以下のような形です。

  • ROUNDDOWN(数値フィールド,処理したい桁数)
  • ROUNDUP(数値フィールド,処理したい桁数)

基本的なルールはROUND関数と同じですが、処理したい桁数の部分で四捨五入(ROUND)か、切り捨て(ROUNDDOWN)か、切り上げ(ROUNDUP)のどれをしたいのかが使い分けるポイントになります。

ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を使ってみる

いつも通り、実際に使って動きを見ていきましょう。

ROUND関数のときのように、入力された数値の丸め処理を行うアプリを作ってみます。桁数の指定でどのように変化するかもわかるようにします。

2つの関数の動きを見たいので、2つのパターンを用意します。

設定内容

まず、数値を入力するフィールドを1つ用意します。そして、入力された数値をそれぞれ切り捨て・切り上げするフィールドを8つ用意します。

フィールド名フィールドコードフィールドの形式
数値数値数値
0桁_0桁_切り捨て計算
1桁_1桁_切り捨て計算
2桁_2桁_切り捨て計算
1の位_1の位_切り捨て計算
0桁_0桁_切り上げ計算
1桁_1桁_切り上げ計算
2桁_2桁_切り上げ計算
1の位_1の位_切り上げ計算
※フィールドコードには先頭に数字を使用できないため「 _ 」(アンダーバー)を入れています。

フィールドの作成ができたら、それぞれの計算フィールドに、ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を含む設定を行っていきます。

ROUNDDOWN関数は「ROUNDDOWN( 数値, 桁数 )」、ROUNDUP関数は「ROUNDUP( 数値, 桁数 )」という形で入力します。

「ROUNDDOWN( 数値 )」「ROUNDUP( 数値 )」のように桁数部分を省略すると、桁数0とみなされて、小数第1位で切り捨て・切り上げされます

入力の仕方や桁数部分の省略などは、ROUND関数と同じですね。

ROUNDDOWN関数の設定

「桁数」を省略すると、小数第1位が切り捨てされて、計算結果は整数になります。

「桁数」に「1」を指定した場合、小数第2位が切り捨てされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。

同様に、「桁数」に「2」を指定すると、小数第2位までの数値となります。

整数も対応可能で、「桁数」に「-1」と指定すると、1の位が切り捨てされます。

ROUNDUP関数の設定

ROUNDDOWNとの違いは、UPかDOWNかだけです!というわけでほぼ同じ画像が続きます

「桁数」に「1」を指定した場合、小数点以下第2位が切り上げされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。

「桁数」に「1」を指定した場合、小数点以下第2位が切り上げされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。

同様に、「桁数」に「2」を指定すると、小数点以下第2位までの数値となります。

整数も対応可能で、「桁数」に「-1」と指定すると、1の位が切り上げされます。

設定完了後、画面右上にある、アプリを更新ボタンをクリックして更新を反映します。

これでROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を使用する準備が整いました!

実行結果

レコードの追加画面を開いて、数値フィールドに値を入力してみます。
結果は・・・?

それぞれ、指定した桁数で切り捨て・切り上げができていますね!

メンディ、例のごとく調子に乗って、いろいろなパターンを試します。

ROUNDDOWN関数は切り捨て、ROUNDUP関数は切り上げをしっかりしてくれています。

よく「AIに仕事を取られる」なんて事を言いますが、メンディはkintoneに仕事を取られそうです。

今日のまとめ

今回はROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数についてご紹介しました。状況に応じてROUND関数やIF関数などと使い分けることができれば、あなたも立派なkintone関数マスターです!

さて、これでkintoneの主要な関数を一通り紹介することができました。実はまだDATE_FORMATやCONTAINSといった関数もありますが、ここまで読んでくださった皆様ならもう大丈夫だと思います。メンディが面倒だから紹介しないというわけではありません!

メンディ、これからは新シリーズに進みたいと思っています。これからもまだまだkintoneに関する役立つ情報をお届けしていきますので、お楽しみに!

メンディと学ぶkintone関数シリーズ・まとめ

これまでのメンディシリーズをこちらにまとめておきます。是非お役立てください。


メンディと学ぶkintoneVol.1 SUM関数について

メンディと学ぶkintoneVol.2 SUM関数-応用編

メンディと学ぶkintoneVol.3 YEN関数について

メンディと学ぶkintoneVol.4 IF関数について

メンディと学ぶkintoneVol.5 IF関数について(応用編)

メンディと学ぶkintoneVol.6 ROUND関数について

メンディと学ぶkintoneVol.7 ROUNDDOWN・ROUNDUP関数について

最後に宣伝です。メンディ、ひっそりとX(ツイッター)を始めました。フォローお待ちしております。


この記事を書いた人

関口メンディ

関口だからメンディなのか、メンディだから関口なのかわからなくなっている人。kintoneのJavaScriptカスタマイズ、kintoneプラグイン開発に勤しんでいます。ラーメンを食べるときは麺から派。
X:@KouGuan55896