#メンディと学ぶkintone Vol.7 ROUNDDOWN・ROUNDUP関数について
お久しぶりです、メンディです。ブログの更新がだいぶ滞ってしまいましたが、二郎は滞らずに食べていました。
またやんわりとkintoneに関する記事を投稿していきますので、少しでもみなさまのkintoneライフにお役立ちできればと思います。
それでは、しれっと前回の続きから。
前回は四捨五入をするROUND関数について学びました。
ROUND関数は実際とても便利な関数ですが、四捨五入ではなく
- 切り捨てをしたい
- 切り上げをしたい
そんな時ってありませんか?
それができるROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数がkintoneにはあります!早速見て行きましょう!
ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数とは?
いわゆる丸め処理を行う関数ですが、その名の通り
- ROUNDDOWN関数は切り捨て
- ROUNDUP関数は切り上げ
を行います。
入力方法は以下のような形です。
- ROUNDDOWN(数値フィールド,処理したい桁数)
- ROUNDUP(数値フィールド,処理したい桁数)
基本的なルールはROUND関数と同じですが、処理したい桁数の部分で四捨五入(ROUND)か、切り捨て(ROUNDDOWN)か、切り上げ(ROUNDUP)のどれをしたいのかが使い分けるポイントになります。
ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を使ってみる
いつも通り、実際に使って動きを見ていきましょう。
ROUND関数のときのように、入力された数値の丸め処理を行うアプリを作ってみます。桁数の指定でどのように変化するかもわかるようにします。
2つの関数の動きを見たいので、2つのパターンを用意します。
設定内容
まず、数値を入力するフィールドを1つ用意します。そして、入力された数値をそれぞれ切り捨て・切り上げするフィールドを8つ用意します。
フィールド名 | フィールドコード | フィールドの形式 |
---|---|---|
数値 | 数値 | 数値 |
0桁 | _0桁_切り捨て | 計算 |
1桁 | _1桁_切り捨て | 計算 |
2桁 | _2桁_切り捨て | 計算 |
1の位 | _1の位_切り捨て | 計算 |
0桁 | _0桁_切り上げ | 計算 |
1桁 | _1桁_切り上げ | 計算 |
2桁 | _2桁_切り上げ | 計算 |
1の位 | _1の位_切り上げ | 計算 |
フィールドの作成ができたら、それぞれの計算フィールドに、ROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を含む設定を行っていきます。
ROUNDDOWN関数は「ROUNDDOWN( 数値, 桁数 )」、ROUNDUP関数は「ROUNDUP( 数値, 桁数 )」という形で入力します。
「ROUNDDOWN( 数値 )」「ROUNDUP( 数値 )」のように桁数部分を省略すると、桁数0とみなされて、小数第1位で切り捨て・切り上げされます。
入力の仕方や桁数部分の省略などは、ROUND関数と同じですね。
ROUNDDOWN関数の設定
「桁数」を省略すると、小数第1位が切り捨てされて、計算結果は整数になります。
「桁数」に「1」を指定した場合、小数第2位が切り捨てされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。
同様に、「桁数」に「2」を指定すると、小数第2位までの数値となります。
整数も対応可能で、「桁数」に「-1」と指定すると、1の位が切り捨てされます。
ROUNDUP関数の設定
ROUNDDOWNとの違いは、UPかDOWNかだけです!というわけでほぼ同じ画像が続きます。
「桁数」に「1」を指定した場合、小数点以下第2位が切り上げされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。
「桁数」に「1」を指定した場合、小数点以下第2位が切り上げされて、小数第1位までの数値が計算結果になります。
同様に、「桁数」に「2」を指定すると、小数点以下第2位までの数値となります。
整数も対応可能で、「桁数」に「-1」と指定すると、1の位が切り上げされます。
設定完了後、画面右上にある、アプリを更新ボタンをクリックして更新を反映します。
これでROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数を使用する準備が整いました!
実行結果
レコードの追加画面を開いて、数値フィールドに値を入力してみます。
結果は・・・?
それぞれ、指定した桁数で切り捨て・切り上げができていますね!
メンディ、例のごとく調子に乗って、いろいろなパターンを試します。
ROUNDDOWN関数は切り捨て、ROUNDUP関数は切り上げをしっかりしてくれています。
よく「AIに仕事を取られる」なんて事を言いますが、メンディはkintoneに仕事を取られそうです。
今日のまとめ
今回はROUNDDOWN関数・ROUNDUP関数についてご紹介しました。状況に応じてROUND関数やIF関数などと使い分けることができれば、あなたも立派なkintone関数マスターです!
さて、これでkintoneの主要な関数を一通り紹介することができました。実はまだDATE_FORMATやCONTAINSといった関数もありますが、ここまで読んでくださった皆様ならもう大丈夫だと思います。メンディが面倒だから紹介しないというわけではありません!
メンディ、これからは新シリーズに進みたいと思っています。これからもまだまだkintoneに関する役立つ情報をお届けしていきますので、お楽しみに!
メンディと学ぶkintone関数シリーズ・まとめ
これまでのメンディシリーズをこちらにまとめておきます。是非お役立てください。
メンディと学ぶkintoneVol.5 IF関数について(応用編)
メンディと学ぶkintoneVol.6 ROUND関数について
メンディと学ぶkintoneVol.7 ROUNDDOWN・ROUNDUP関数について
最後に宣伝です。メンディ、ひっそりとX(ツイッター)を始めました。フォローお待ちしております。
この記事を書いた人
関口メンディ
関口だからメンディなのか、メンディだから関口なのかわからなくなっている人。kintoneのJavaScriptカスタマイズ、kintoneプラグイン開発に勤しんでいます。ラーメンを食べるときは麺から派。
X:@KouGuan55896