kintoneのセミオーダー型パッケージが選ばれる理由

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kintone
2025年07月25日

kintoneはノーコードで素早く業務アプリを作れる優れたソフトウェアです。

ただ、「アプリやプラグインをどう組み合わせればいいのか分からない」「途中で行き詰まった」という声も多く聞きます。

さらに使い続けるうちに「もっと専門システムのように洗練させたい」「複数アプリを統合して全体最適をしたい」というニーズが出てきます。

そこで生まれるのが“自分たちで作るアプリ”と“専門システム並みの完成度”の間にあるギャップです。

理想と現実

kintoneで専門システムを構築する課題

kintoneは簡単なアプリは専門家でなくても簡単に作れます。ですが、複雑な要件や外部システム連携など“理想形”を求めると限界が見えきます。結果として Excel に逆戻りといったケースも珍しくありません。

フルスクラッチ開発(ゼロからすべてを開発する方法)は自由度こそ高いものの、開発費用が大きく現実的ではありません。

一方、市販パッケージはフルスクラッチ開発に比べて費用は抑えられます。
ですが、自社に合わせた細かなカスタマイズがしづらいという課題があります。

そこで両者の良いところを組み合わせて解決するのが、kintone のセミオーダー型パッケージです。

セミオーダー型パッケージとは

複数のkintoneアプリとプラグインなどを合わせたパッケージを“土台”として、足りない部分だけ最小限カスタマイズして自社仕様に仕上げる方法です。

完成イメージに近いベースがあるため、「速い」「安い」「柔軟」を同時に狙えます。

現場は使いながら改善要望を出し、それを軽量な追加開発で反映するサイクルを回せます。

セミオーダーは土台に足りない部分を積み上げる

セミオーダー型パッケージのメリット

高品質の専門ノウハウ

多くの導入実績で磨かれたパッケージをそのまま土台にできるため、ゼロから構築するより完成度が高い。

早い

ベースが出来上がっているため要件整理が短く、現場は早く触れてフィードバックをすることができる。

安い

全機能を一から作らない分、初期コストと保守費を抑えることができる。

柔軟

運用後の追加要望も開発で段階的に実装できる。柔軟に変更できて大きな作り直しが起きにくい。

事例紹介

導入前

  • 案件管理は kintone、顧客情報は別システムのDB、見積はExcelとバラバラ
  • 月次の売上予測集計には毎回 2 日かかっていた

導入後

  • SFA向けセミオーダー型パッケージを導入、足りなかった見積ロジックと基幹DB連携だけ追加開発
  • 一画面で案件〜見積〜活動履歴を参照できるようになり、予測集計は自動化。作業時間は数時間まで短縮し、営業会議の準備もスムーズに
  • その後も現場からの改善要望を小規模な開発で継続的に反映できている
Before-After

成功に導くコツ

セミオーダー型パッケージ開発を成功に導くコツをご紹介します。

1. 自社課題に近いパッケージを選ぶ

各パートナー提供のパッケージの中から、自社課題に最も近いものを土台にします。最初から“正解に近いパッケージ”を選択することで開発コストを抑えられます。

パッケージはサイボウズ公式サイトでも検索できます。まずは自社に合いそうなものを探してみてください。

2. スモールスタートで稼働させる

まずは主要フローだけに絞り込み、最低限のカスタマイズで早期に使い始めます。大きく作り込む前に運用を開始するのがポイントです。

3. 現場フィードバックで段階的に磨く

実際に使った現場から要望を集め、追加開発を繰り返して完成度を高めます。

まとめ

業務にもっとフィットさせたいけれど、フルスクラッチ開発までは踏み切れない。
そんなときは、kintoneのセミオーダー型パッケージという選択肢があります。

土台となるベースに必要な機能だけを足していくことで、“ちょうどいい”システムを実現できます。

弊社サービス「キントレ」では、セミオーダー型パッケージでの開発にも対応しています。

興味がある方はお気軽にお問い合わせください。