kintone AIを使ってみた!検索AI編

アイキャッチ
2025年04月30日

はじめに

2025年4月15日から「kintone AIラボ」の提供が開始されました。

筆者も首を長くして待っていたので、さっそく使ってみました!

今回は、その中でも注目の機能「検索AI」の使い方をご紹介します。

kintone AIラボとは?

「kintone AIラボ」は、kintone内でAI技術を取り入れた機能を提供するサービスです。

現在は、

  • 検索AI
  • アプリ作成AI

の2つの機能が利用可能です。

今後も新しい機能が順次リリースされる予定となります。

※現在提供中の機能は開発版です。

検索AIとは?

「検索AI」は、複数のアプリを横断してデータを検索し、AIが回答してくれるチャットボットを簡単に作成できる機能です。

複数のアプリに散在する情報を横断的に検索し、必要な情報をスピーディに見つけ出すことができます。

主な活用シーンには以下のようなものがあります。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

実際に検索AIを使ってみた!

さっそく実際の作成手順を紹介していきます。

今回は以下のような営業向けアシスタントを作ってみました。

  • 営業担当者が簡単にチャットで必要な情報を引き出せる
  • 営業の活動履歴アプリをデータソースとする
  • 顧客への対応状況・履歴を確認できる

①活動履歴アプリの作成

データソースとして、以下のようなフィールドを持ったアプリを作成しました。

  • 顧客名
  • 顧客担当者
  • 営業担当
  • 対応内容
  • メモ

など

②kintone AIを有効化する

まずは、kintone AIを有効化する必要があります。

画面右上の設定から「kintone AI管理」を開き、「kintone AIを有効にする」と利用したい機能のチェックボックスにチェックをつけて、保存します。

③検索AIの作成

AI機能を有効化したら、設定画面から検索AIの作成に進みます。

先ほどの設定画面から赤枠で囲んだリンクをクリックして、検索AIの設定画面を開きます。

その後、「作成する」ボタンをクリックして、検索AIの新規作成画面を開きます。

作成画面では、以下の4つのタブに設定を入力していきます。

  • 基本設定:データソース(アプリ)とAIへの指示文(プロンプト)を設定
  • プロンプトボタン:よくある質問をボタン化して設定
  • 設置場所:検索AIを利用する場所を設定
  • アクセス権:利用できるユーザーを制限したい場合に設定

💡プロンプトとは?
生成AIに「してほしいこと」を伝えるための指示文のことです。
回答生成時に気を付けてほしいことや、回答のトーンなどを指示します。

例えば、
「ビジネス用語を使わずに平易な表現にしてください」
「顧客への案内文の例をあわせて記載してください」
といった形です。

プロンプトが具体的でわかりやすいほど、AIも希望に合った答えを出しやすくなります

④営業アシスタントの作成

今回は以下のようなプロンプトを設定してみました。

フィールドには、「顧客名」や「対応内容」などデータソースとしたい情報を指定しています。

⑤使ってみた!

設定を保存するとナビゲーションバーにAIアイコンが表示され、検索AIが使えるようになりました。

さっそく、ある顧客向けの活動状況を質問してみます。

登録されたデータから最新の状況を回答してくれました!

さらに、顧客への状況確認のリマインドメールの作成をお願いしてみます。

登録されている案件名や顧客担当者名を埋め込んで、メール本文を作成してくれました!

「回答をコピー」ボタンを押すことで回答内容をコピーして、そのまま張り付けて使えるのも便利ですね。

おわりに

いかがでしたか?

今回は「検索AI」の使い方を、営業アシスタントを例としてご紹介しました。

データソースやプロンプトを工夫すれば、社内FAQや業務支援にも応用できそうです。可能性が広がりますね!

kintoneでは、今後もAIを取り入れた新機能をリリースしていくとのことです。

JCSでは、今回紹介したような新機能の活用サポートはもちろん、kintoneに関する様々なお困りごとを解決します。

kintoneのお悩みごとがある方、相談相手をお探しの方は、ぜひお気軽にご連絡ください!


この記事を書いた人
かず

kintone認定カイゼンマネジメントエキスパート
フルスクラッチでの開発、管理を経て、現在はkintone伴走支援事業で活動中
猫様のために働いています