受託開発でスクラムを行う場合のプロダクトオーナーの役割について

アイキャッチ
2023年01月13日

スクラムには、プロダクトオーナーという役割があり、 方向性の決定や優先順位付けを行います。

受託開発でのスクラムでは、基本的に発注者側(ユーザー企業様側)でプロダクトオーナーを立ててもらうことが多いと思います。

しかし、プロダクトオーナーがシステム開発に慣れていない場合、方向性を決めることは難しいことが多いです。

そうした場合に弊社で行っている取り込みを紹介します。

プロダクトオーナーを発注者側で立てる理由

プロダクトオーナーには、システム開発の知識がある程度必要です。

それなら、ベンダー側でプロダクトオーナーを立てることが手っ取り早いと思うかもしれませんが、実際の現場では以下のようなことが往々にして起こります。

  • 機能の優先順位は発注者でないとわからない
  • ステークホルダーとの調整は社内(発注者側)の人間でないと難しい
  • 発注者側もある程度システム開発に関わらないと開発が進まない

こういった理由から、発注者側でプロダクトオーナーを立ててもらう必要があります。

スクラムチーム全体で一緒にビジョンを描く

共通のゴール

プロダクトオーナーが明確なビジョン(方向性)を持っている場合は問題なく開発が進みますが、システム開発に慣れていない場合は明確なビジョンが描けないことがあります。

そういった場合、弊社ではプロダクトのビジョンを共有する資料をプロダクトオーナーと一緒にチーム全体で作成して認識を合わせるようにしています。

具体的には、インセプションデッキ、システムの概要図、画面モックなどをスクラムチーム全体で作り上げます。

そうすることで、プロダクトの明確なビジョンをチームで共有して開発を進めることができます。

スクラム開発では、スプリントという短い期間の中で設計・開発・テスト・リリースを繰り返して開発することが基本なので、時間を使って全体のビジョンを描くことは基本に反しているという考えもあるかと思います。

ですが、チームとしてビジョンを持っていないことの方が危険だと考え、プロジェクトの初期段階で多少時間を使ってもこれらの作業を行うようにしています。

まとめ

今回は、発注者側でプロダクトオーナーを立てた時に弊社で行っている取り組みについて紹介させていただきました。

プロダクトオーナーをどちら側に立てて、どういった役割を任せるかは受託開発のあるあるの悩みだと思います。

絶対的な正解は無いと思いますが、参考になれば幸いです。

弊社ではスクラム開発の基本は大事にしつつも、お客様に合わせて柔軟に対応していくことを心がけた「レンタル内製チーム」というサービスを展開しています。

ご相談は無料で承りますので、お気軽にご連絡ください。